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急性静脈血栓塞栓症(VTE)患者において,新規経口抗凝固薬dabigatranの有効性および安全性をwarfarinと比較する非劣性試験。 有効性の一次エンドポイントは6か月後の症候性VTEの再発および関連死。 安全性のエンドポイントは出血性イベント,急性冠症候群,その他の有害イベント,肝機能検査。 |
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肺血栓塞栓症のハイリスク症例においてwarfarinに非劣性を示せた試験の意義は大きい。一方,INR 2~3のwarfarinコントロールでは出血イベントが多いことがRE-LYに次いで確認されたとの意味もある。日本の臨床医は医療実態においてINRを低めに設定していると想定されるが,その従来法が正しいことを示唆している。(後藤) |
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無作為割付け,二重盲検,非劣性,多施設(29か国228施設),modified intention-to-treat解析。 |
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追跡期間は6か月。 登録期間は2006年4月~2008年11月。 |
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2,564例。18歳以上で,脚の急性症候性近位深部静脈血栓症(DVT)または肺塞栓症(PE)と診断され,6か月間の抗凝固療法が適切な治療と考えられる症例。 除外基準:罹病期間>14日,血行力学的に不安定または血栓溶解療法を要するPE,warfarinが適応となる他の疾患,最近の不安定心血管疾患,出血高リスク例など。 ■患者背景:平均年齢(dabigatran群55.0歳,warfarin群54.4歳),女性(42.0%,41.1%),白人(95.2%,94.4%),BMI(28.9kg/m2,28.4kg/m2,p=0.03),DVTのみ(69.1%,68.6%),PEのみ(21.2%,21.4%),DVT+PE(9.5%,9.8%),VTEの既往(25.7%,25.4%)。 |
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大腿静脈の圧迫超音波検査あるいは静脈造影,換気・血流肺スキャン,血管造影,肺動脈のスパイラルCTでVTE診断後,下記2群にランダム化。 dabigatran群(1,274例):150mg×2回/日経口投与,warfarin群(1,265例):目標INR値2.0~3.0を達成するように用量を調節しながら投与。 試験薬の投与前に,非経口抗凝固薬(未分画heparin静注,低分子量heparin皮下注など)を5日以上かつINRが2日連続して≧2.0となるまで投与。 二重盲検(true INRとsham INR)のため,single-dummy phase(warfarin/プラセボをランダム化当日から,INR 2~3を達成するよう調整投与)とdouble-dummy phase(dabigatran/プラセボ,warfarin/プラセボを,非経口凝固薬を5日以上かつINRが2日連続して≧2.0になったら投与を開始)を設けた。 |
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脱落はdabigatran群7例,warfarin群18例。 非経口抗凝固薬の平均投与期間は両群とも10日間。 [INR値] warfarin群における6か月間の平均INR測定回数は16回,INRが治療域に達した時間の割合は60%であった。 [一次エンドポイント] VTEの再発および関連死はdabigatran群30例(2.4%),warfarin群27例(2.1%):リスク差0.4%;95%信頼区間-0.8~1.5;dabigatran群のハザード比(HR)1.10,0.65~1.84]。dabigatranのwarfarinに対する非劣性が認められた(HRおよびリスク差p<0.001)。 [安全性のエンドポイント] 大出血は1.6% vs 1.9%(HR 0.82,0.45~1.48),全出血は16.1% vs 21.9%(0.71,0.59~0.85)。全死亡,急性冠症候群,肝機能検査異常には有意な両群間差なし。 [有害事象] 有害事象による試験薬の投与中止例はdabigatran群が多かった(9.0% vs 6.8%,p=0.05)が,有意な群間差が認められたのは消化不良のみであった(3.1% vs 0.7%,p<0.001)。 アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)>正常上限値の3倍:3.1% vs 2.1%(p=0.14),アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)>正常上限値の3倍:3.4% vs 3.8%(p=0.68)。 ★結論★急性静脈血栓塞栓症において,INRのモニタリングが不要なdabigatranの再発,死亡抑制効果および安全性はwarfarinと同等である。 ClinicalTrials gov. No: NCT00291330 |
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- [main]
- Schulman S, et al for the RE-COVER study group: Dabigatran versus warfarin in the treatment of acute venous thromboembolism. N Engl J Med. 2009; 361: 2342-52. PubMed
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