| SIRTAX |
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| Sirolimus-Eluting Stent Compared with Paclitaxel-Eluting Stent for Coronary Revascularization |
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PCI施行例において,sirolimus溶出ステントとpaclitaxel溶出ステントの有効性と安全性を比較する。 一次エンドポイントは9か月後の主要な有害心イベント(心臓死+心筋梗塞[MI]+虚血による標的病変の再血行再建術)。 |
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スイスのベルンとチューリッヒの大学病院で行われた。研究のデザインや財政面で企業の関与はなかった。sirolimus溶出ステントがpaclitaxel溶出ステントより優れていたと結論している。(中村・中野・永井) |
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無作為割付け,単盲検,intention-to-treat解析。 |
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追跡期間は9か月。登録期間は2003年4月~2004年5月。 |
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1012例1401病変。2.25~4.00mm血管径に50%以上の狭窄病変を1つ以上有する安定狭心症あるいは急性冠症候群(ACS)。心筋梗塞は発症から24時間以内とした。 除外基準:次にアレルギーのあるもの:抗血小板薬,heparin,ステンレススティール,造影剤,溶出試験薬など。 ■患者背景:平均年齢62歳,男性(sirolimus溶出ステント[Cypher]群75.9%,paclitaxel溶出ステント[Taxus]群78.4%),糖尿病(21.5%, 18.3%),高血圧(60.0%, 62.3%),高脂血症(60.6%, 62.3%),MI既往(28.8%, 29.7%),安定狭心症(48.9%, 48.3%),ACS(51.1%;不安定狭心症5.6%,非ST上昇型MI 22.3%,ST上昇型MI 23.3%, 51.7%;5.9%, 24.2%, 21.6%),MI発症から施行までの時間;<24時間(38.2%, 35.4%),24~72時間(5.8%, 7.7%),GPIIb/IIIa reductase阻害薬(34.0%, 28.9%)。血管造影:多枝病変(59.6%, 59.1%),標的病変:左前下行枝(47.0%, 45.9%);左回旋枝(19.5%, 18.8%);右冠動脈(30.0%, 32.2%),ACC-AHA病変分類:A(18.9%, 21.6%);B1(43.3%, 43.4%);B2(25.0%, 21.9%);C(12.8%, 13.1%),分岐病変(8.8%, 7.9%),入り口病変(6.9%, 8.2%),石灰化;なしあるいは軽度(63.3%, 67.8%),中等度(33.5%, 28.2%)。 |
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Cypher群(503例693病変):sirolimus溶出ステント。ステント径2.25~3.50mm,ステント長8~33mm,Taxus群(509例708病変):paclitaxel溶出ステント。2.25~3.50mm, 8~32mm。 手技前あるいは手技中にaspirin 100mg以上,clopidogrel 300mg,未分画heparin 70~100U/kgを投与。GPIIb/IIIa reductase阻害薬の投与は医師の裁量とした。退院時にaspirin 100mg/日を無期限,clopidogrel 75mg/日を12か月投与。手技後および退院前に12誘導心電図を実施。 |
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8か月後の追跡血管造影実施は540例(53.4%)。 手技前:病変長(Cypher群11.8mm,Taxus群12.4mm);参照血管径(両群とも2.82mm);最小血管径(0.52mm, 0.53mm);狭窄率(81.7%, 81.5%),周術期:病変数/1例(両群とも1.4);ステント数/1病変(1.1本,1.2本);最大ステント径(両群とも2.9mm);病変当たりのステント長(18.7mm, 19.0mm),手技直後:最小血管径(セグメント内2.56mm, 2.60mm),狭窄率(セグメント内8.8%, 8.4%),急性期獲得径(セグメント内両群とも2.08mm)。追跡血管造影時(8か月後):再狭窄率(6.6% vs 11.7%[p=0.02]);最小血管径(2.37mm, 2.28mm[p=0.07]);晩期損失指数(0.10, 0.17[p=0.001])。 一次エンドポイントはCypher群6.2%,Taxus群10.8%(ハザード比[HR]0.56;95%信頼区間[CI]0.36~0.86), p=0.009)であった。 標的病変の血行再建術再施行は4.8% vs 8.3%(HR 0.56;95%CI 0.34~0.93;p=0.03)。心臓死は0.6% vs 1.6%(p=0.15),心筋梗塞は2.8% vs 3.5%(p=0.49)であった。 ★結論★sirolimus溶出ステントはpaclitaxel溶出ステントに比べ主要な有害心イベントを抑制したが,本有効性は主に同群の再狭窄率低下によるものであった。 |
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- [main]
- Windecker S et al: Sirolimus-eluting and paclitaxel-eluting stents for coronary revascularization. N Engl J Med. 2005; 353: 653-62. PubMed
- 薬剤溶出性ステントのオーバーラップは10%を超え,血管造影・長期臨床転帰の不良と関連。
1枝への複数薬剤溶出性ステント(DES)オーバーラップ例(A群)は134例(13.2%),オーバーラップ留置なしの1枝への複数DES(B群)は199例(19.7%),1枝当たり1 DESを植込んだ(C群)679例(67.1%)。
中央値8.3か月後の血管造影(CAG)結果:CAG実施例は540例(53.4%)。解析例はA群;77例81病変,B群;101例177病変,C群;362例413病変。A群(0.33mm)はB群(0.18mm),C群(0.15mm)に比べ,ステント内損失径が大きく(p=0.04),ステント内binary 再狭窄率が高かった(12.4% vs 5.1% vs 3.6%, p<0.01)。最小血管径は標的病変血行再建術(TLR)例のオーバーラップ部分(17/25例[68%])に位置していた。
3年後の主要な有害心イベントもオーバーラップ例で多く認められた(34例[25.4%] vs 42例[21.1%] vs 95例[14.0%], p<0.01)。また,同例は,TLR(20.2% vs 16.1% vs 9.7%, p<0.01),および死亡,心筋梗塞の複合エンドポイント(17.2% vs 14.1% vs 9.1%, p=0.01)のリスクも高かった:J Am Coll Cardiol. 2010 ;55: 1178-88. PubMed
- [substudy]
- 小血管病変において,Taxus群に比べCypher群の方が主要な有害心イベント,標的病変血行再建術(TLR)を抑制する(参照血管径≦2.75mm vs >2.75mm):2年後10.4% vs 21.4%(ハザード比[HR]0.45;95%信頼区間0.26~0.78, p=0.004)。Cypher群の有効性のほとんどはTLR抑制によるもので(6.0% 17.7%:HR 0.31;0.16~0.62, p=0.001),MACEでは両群間に有意差はみられなかった。大血管病変例,小血管+大血管病変例では両群間差はなかった:J Am Coll Cardiol. 2007; 50: 1123-31. PubMed
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