 |
下記参照 NHANESホームページ http://www.cdc.gov/nchs/nhanes.htm
[主な結果]- 慢性腎臓病(CKD)は,前高血圧患者(17.3%),未診断高血圧患者(22.0%)でも多い。
1999~2006年の調査(17,794例)での検討:各定義;高血圧(診断された(自己申告)高血圧5,832例,未診断高血圧[SBP≧140mmHgあるいはDBP≧90mmHg],自己申告なし;3,046例,前高血圧[SBP 120~<140mmHg, DBP 80~<90mmHg];3,719例),正常血圧(SBP<120mmHgおよびDBP<80mmHg;5,197例),CKD(推算糸球体濾過量[eGFR]<60mL/分/1.73m2;尿中アルブミン/クレアチニン比>30mg/g)。 血圧分類が高いほどCKDの罹病率も上昇(比率は年齢,性,人種で調整後):正常血圧例13.4%,前高血圧例17.3%,未診断高血圧例22.0%,高血圧と診断されたものは27.5%。このパターンは,腎疾患の異なる定義(微量アルブミン尿,アルブミン尿,eGFR<60, eGFR<45)でもみられたが,アルブミン尿(尿中アルブミン/クレアチニン比>300mg/g)が血圧分類の上昇と最も強く関連した(オッズ比2.37;95%信頼区間2.00~2.81)。(Crews DC et al for the Centers for Disease Control and Prevention Chronic Kidney Disease Surveillance Team: Prevalence of chronic kidney disease in persons with undiagnosed or prehypertension in the United States. Hypertension. 2010; 55: 1102-9.)。 PubMed
- アメリカの高血圧患者の血圧コントロール率(血圧値)が改善:1988~’94年;27.3%(143.0/80.4mmHg)→2007~’08年;50.1%(135.2/74.1mmHg)。
[高血圧罹患率]増加:’88~’94年;23.9%→’99~2000年;28.5%,変化なし:’99~2000年~’07~’08年;29.0%。 [血圧コントロール,認識,治療]’99~2000年,’07~’08年;18.6% vs ‘88~’94年,’99~2000年;4.1%。血圧コントロールの改善に伴い認識(awareness):69.1% vs 80.7%,治療率:54.0% vs 72.5%,治療例のコントロール率:50.6% vs 69.1%も改善した。 高血圧のコントロールが有意に改善した1988~’94年と2007~’08年間,コントロール率が低かったのは,若年者(18~39歳 vs 40~59歳および≧60歳),ヒスパニック(vs 白人)(Egan BM, et al. US trends in prevalence, awareness, treatment, and control of hypertension, 1988-2008. JAMA. 2010; 303: 2043-50.)。 PubMed
- 加工食品などからの添加糖分摂取量が多いと,HDL-Cが↓,中性脂肪が↑。さらに女性ではLDL-Cが↑。
1999~2006年の調査に参加した米国成人(6,113人:女性3,088人)の横断研究 参加者の食事内容を24時間思い出し法により聴取し,添加糖分(added sugar:加工食品の成分や調味料として加えられるカロリー甘味料)の摂取量と脂質異常症の関係を評価。 添加糖分の平均摂取量は89.8g/日(総摂取カロリーの15.8%)。総摂取カロリーに占める添加糖分からのカロリー摂取の割合で層別化すると(<5%[893例・平均年齢45.9歳・非ヒスパニック系白人71%],5~<10%[1,124例・45.7歳・75%], 10~<17.5%[1,751例・44.5歳・73%], 17.5~<25%[1,210例・42.6歳・68%], ≧25%[1,135例・38.1歳・70%]),添加糖分摂取の増加に伴いHDL-C値は低下し(調整後58.7, 57.5, 53.7, 51.0, 47.7mg/dL;線形傾向のp<0.001),平均トリグリセライド(TG)値は増加(105, 102, 111, 113, 114mg/dL;p<0.001)。LDL-C値は女性では増加したが(調整後116, 115, 118, 121, 123mg/dL;p=0.047),男性ではこの傾向はみられなかった。HDL-C低下(男性<40mg/dL,女性<50m/dL)リスクは,添加糖分摂取量が多いほど大きかった(オッズ比 vs <5%群:10~<17.5%群1.5, 17.5~<25%群1.9, ≧25%群3.1)。TG値(p=0.02),TG/HDL-C比(p<0.001)についても同様の傾向を認めたが,LDL-C値については認められなかった(Welsh JA et al: Caloric sweetener consumption and dyslipidemia among US adults. JAMA. 2010; 303: 1490-7.)。 PubMed
- 米国成人における肥満率は高いが増加率に変化が。
2007~2008年の肥満率は男性32,2%,女性35.5%。1999~2000年に比べると男性では増加傾向がみられるものの,女性ではみられない。 2007~2008年の20歳以上5,555人(男性2,750人,女性2,805人):年齢調整後の肥満(BMI≧30kg/m2)率は33.8%(95%信頼区間31.6~36.0%):男性32.2%(29.5~35.0%);女性35.5%(33.2~37.7%)。 過体重(BMI≧25kg/m2)を加えると,全体で68.0%(66.3~69.8%):男性72.3%(70.4~74.1%);女性64.1%(61.3~66.9%)。 肥満率は年齢(20~39歳,40~59歳,60歳以上),人種/民族(非ヒスパニック系白人,非ヒスパニック系黒人,ヒスパニック,メキシコ系アメリカ人)によって男女とも違いがみられる。 1999~2000年の肥満率と比べると,女性:調整後オッズ比1.12(0.89~1.32)で有意な増加はみられないが,一方男性では1.32(1.12~1.58)と有意な直線傾向がみられた(Flegal KM, et al. Prevalence and trends in obesity among US adults, 1999-2008. JAMA. 2010; 303: 235-41.)。 PubMed
- 2005年までの喫煙,肥満傾向が続いた場合の2020年(喫煙率25%低下,肥満例45%)の18歳の余命予測
喫煙とBMIの過去の傾向が続いた場合の2005~’20年の18歳の余命と質調整余命を各年で予測。喫煙の傾向はNational Health Interview Survey(1978~’79年,’90~’91年,’99~2001年,’04~’06年),BMIの傾向はNHANES(1971~’75年,’88~’94年,’99~2002年,’03~’06年)のデータに基づいた。喫煙およびBMIの健康関連QOLへの影響は2003年の医療費委員会調査(Medical Expenditure Panel Survey)を使用した。 2005年までの15年間で喫煙率は1.4%/年低下し,BMIは0.5%上昇した。この傾向が2020年まで継続すると仮定した場合,喫煙率は21%低下するものの,正常体重は35%低下し45%が肥満(BMI≧30kg/m2)になると予測される。 様々なケース(全員が正常体重で喫煙・喫煙歴の場合,喫煙率が15年間と同率に低下しBMIが2005年時点のレベルのままの場合,その逆など)で,BMIの上昇による負の影響は喫煙率の低下による正の影響を上回った。典型的な18歳の場合,2005年と’20年の間に喫煙率の低下(余命0.31年延長)とBMIの上昇(余命1.02年短縮)により余命は0.71年短縮,質調整余命は0.91年短縮した。2020年までに全米国成人が非喫煙者,正常体重になった場合の18歳の余命は3.76年,質調整余命は5.16年延長することが予測される(Stewart ST et al: Forecasting the effects of obesity and smoking on U.S. life expectancy. N Engl J Med. 2009; 361: 2252-60.)。 PubMed
- 低リスク因子の保有率(prevalence of low risk factor burden)は高くはないが,70年代~80年代にみられた改善がその後逆転している。
NHANES I(1971~’75年),II(1976~’80年),III(1988~’94年),1999~2004年の参加者から25~74歳のデータ使用:年齢調整後の低リスク因子*の保有率は,1971~’75年;4.4%→1988~’94年;10.5%と増加後→1999~2004年;7.5%と低下した(p for nonlinear trend<0.001)。保有率は女性の方が有意に高かったが(各調査p<0.001),経時的変化のパターンに性差はなかった。 * 現在喫煙していない,総コレステロール<200mg/dL,脂質低下薬非使用,収縮期血圧<120mmHgおよび拡張期血圧<80mmHgかつ降圧薬非投与,BMI<25kg/m2,糖尿病診断歴なし。 また有病率は1976~’80年を除いて白人の方が黒人に比べ有意に高く,1988~’94年および’99~2004年はメキシコ系アメリカ人よりも高かった(Ford ES et al: Trends in the prevalence of low risk factor burden for cardiovascular disease among United States adults. Circulation. 2009; 120: 1181-8.)。 PubMed
- 慢性腎臓病患者では血圧コントロール不良例が多く,経時的改善がみられ有効な薬物治療があるものの,まだ治療が不十分である。
1999~2006年の高血圧例(自己申告,血圧値,降圧薬投与)8,829例(CKD 1,651例,非CKD例 7,178例)のうち,血圧コントロール不良(一般的定義:収縮期血圧[SBP]≧140mmHgおよび拡張期血圧[DBP]≧90mmHg,疾患特異的定義:1999~2002年;SBP≧130mmHgおよびDBP≧85mmHg,2003~06年;SBP≧130mmHgおよびDBP≧80mmHg)は,CKD例の方が非CKD例より多かった(一般的定義:51.5% vs 48.7%;p=0.122,疾患特異的定義:68.8% vs 51.7%;p<0.001)。 CKD例では経時的に血圧コントロール不良例が有意に減少し(一般的定義:1999~2002年55.9% vs 2003~’06年47.8%;p=0.011,疾患特異的定義:71.8% vs 66.3%;p=0.073)。人口動態,社会経済,臨床変数で調整後,高齢および降圧治療不足はCKDの有無に関係なく,コントロール不良血圧と有意に関連し(いずれもp<0.001),非CKD例では非白人と,CKD例では女性と関連がみられた。 併用降圧治療例(p<0.001),ACE阻害薬/ARB治療例(p=0.001)ではコントロール不良血圧が有意に少なかった(Plantinga LC et al: Blood pressure control among persons without and with chronic kidney disease: US trends and risk factors 1999-2006. Hypertension. 2009; 54: 47-56.)。 PubMed
- ヒ素曝露と2型糖尿病の関連(NHANES 2003~2004の結果)
尿中ヒ素が測定された788例(ヒ素7.1μg/L,ジメチルアルシン酸[dimethylarsinate] 3.0μg/L,アルセノベタイン[arsenobetaine]0.9μg/L)で,2型糖尿病は7.7%。糖尿病の危険因子および魚介(seafood)摂取マーカーで調整後のヒ素レベルは非糖尿病例よりも26%高く,arsenobetaineは10%高かった。2型糖尿病のオッズ比(80パーセンタイル vs 20パーセンタイル)は,ヒ素3.58(95%信頼区間1.18~10.83), dimethylarsinate 1.57(0.89~2.76), arsenobetaine 0.69(0.33~1.48)(Navas-Acien A et al: Arsenic exposure and prevalence of type 2 diabetes in US adults. JAMA. 2008; 300: 814-22.)。 PubMed
- 自己申告の高血圧,降圧治療による米国での血圧コントロール不良地区は,コロンビア特別区,ミシシッピ州,ルイジアナ州,アラバマ州,テキサス州,ジョージア州,南キャロライナ(男性18~21%,女性24~26%),良好なのはバーモント州,ミネソタ州,コネチカット州,ニューハンプシャー州,アイオワ州,コロラド州(男性15~16%,女性およそ21%)。どの州でも女性の方がコントロールが不良であった。標準高値の収縮期血圧の年齢標準化心血管死亡寄与率は女性:200~220例/10万人(ミネソタ州,マサチューセッツ州)~360~370例/10万人(コロンビア特別区,ミシシッピ州),男性:210例/10万人(コロラド州,ユタ州)~370例(ミシシッピ州),410例(コロンビア特別区)/10万人(Ezzati M et al: Trends and cardiovascular mortality effects of state-level blood pressure and uncontrolled hypertension in the United States. Circulation. 2008; 117: 905-14.)。 PubMed
- 20歳以上において,1988~1994年に比べ1999~2004年は慢性腎臓病(CKD)が増加したが,糖尿病,高血圧の増加が理由の一つ。
NHANES 1988~1994年(第1段階1988~'91年,第2段階'91~'94年)と1999~2004年(第1段階1999~2000年,第2段階2001~2002年,第3段階2003~2004年)でCKDを比較。CKDは持続性微量アルブミン尿(>30mg/日),推定糸球体濾過量(GFR)の低下とした:1988~1994年から1999~2004年にかけてCKDは増加し,ステージ1から4への進展は10.0→13.1%(比率1.05):ステージ1は1.71→1.78%(1.05);ステージ2は2.70→3.24%(1.21);ステージ3は5.42→7.69%(1.42);ステージ4は0.21→0.35%(1.70)。糖尿病,高血圧,BMIの増加はアルブミン尿の増加を説明できるが,GFRの低下は部分的にしか説明できない(Coresh J et al: Prevalence of chronic kidney disease in the United States. JAMA. 2007; 298: 2038-47.)。 PubMed
- 心血管死と肥満は有意に関連するが,過体重,低体重とはしない。
NHANES I(1971~'75年),II('76~'80年),III('88~'94年)と2000年の死亡率(571,042人・年追跡),米国の25歳以上の2004年人口動態統計(死因)から,BMIと死因別死亡率を検討:低体重(BMI<18.5kg/m2),過体重(25~<30kg/m2),肥満(≧30kg/m2)と定義。 ・低体重:非癌死,心血管死*の有意な上昇と関連したが,癌死,心血管死とは関連せず。 ・過体重:非癌死,心血管死*の有意な低下と関連したが,癌死,心血管死とは関連せず。 ・肥満:心血管死が有意に増加したが,癌死,非癌死,非心血管死*とは関連せず。 * 非癌死,非心血管死は糖尿病および腎疾患死,慢性呼吸疾患死など。 ・糖尿病+腎疾患例では,過体重および肥満例で死亡率が有意に上昇した。 ・過体重+肥満例では糖尿病死+腎疾患死が増加。 肥満と心血管死の関連度は経時的に低下していることが示唆された(Flegal KM et al: Cause-specific excess deaths associated with underweight, overweight, and obesity. JAMA. 2007; 298: 2028-37.)。 PubMed
- 喫煙経験のない7599人において,検出できなかったものはわずかなコチニン(0.05~0.215ng/mL)が検出できたものに比べフィブリノーゲン(調整後の平均差8.9mg/dL;95%信頼区間0.9~17.0, p=0.03),ホモシステイン(0.8μmol/L;0.4~1.1, p<0.001)が有意に高かった。しかし,CRP,白血球数は違った。同様の結果はコチニン曝露の高い(>0.215ng/mL)例でもみられた(Venn A and Britton J: Exposure to secondhand smoke and biomarkers of cardiovascular disease risk in never-smoking adults. Circulation. 2007; 115: 990-5.)。 PubMed
- NHANES 1999~2000, 2001~2002と合わせた子どもと青年期(2~19歳)6067例(男性2921例,女性3146例)で検討:総コレステロール(男性162.0mg/dL,女性167.0mg/dL),LDL-C(95.1mg/dL, 96.3mg/dL),HDL-C(48.3mg/dL, 52.2mg/dL),トリグリセリド(90.3mg/dL, 87.6mg/dL)。年齢,性別リポ蛋白のカットポイントを提示(Jolliffe CJ and Janssen I: Distribution of lipoproteins by age and gender in adolescents. Circulation. 2006; 114: 1056-62.)。 PubMed
- 50歳以上で糖尿病の有無を問わずメタボリックシンドローム(NCEPの定義,MetS)とCHDの関連を検討:MetSは43.5%:非糖尿病・非MetS 54.2%;非糖尿病・MetS 28.7%;糖尿病・非MetS 2.3%;糖尿病・MetS 14.8%。CHDの発症率は糖尿病・非MetS 7.5%,非糖尿病・非MetS 8.7%で最も低い。糖尿病・Metsは19.2%で最も高く,非糖尿病・MetSは13.9%。MetSはCHDの有意な単変量予測因子である(オッズ比2.07)。しかし血圧,HDL-C,糖尿病は有意な多変量予測因子であるが,MetSはそうではない(Alexander CM et al: NCEP-defined metabolic syndrome, diabetes, and prevalence of coronary heart disease among NHANES III participants age 50 years and older. Diabetes. 2003; 52: 1210-4.)。 PubMed
- 米国の高血圧患者における降圧薬の使用は1999~2002年は62.9%で1988~'94年の57.3%に比較して有意に増加した(p<0.01)。最大の増加は男性(47.5% vs 57.9%, p<0.001)でみられた。降圧薬の使用は加齢と共に増加し,女性に比べ男性で少なく,ヒスパニック(Mexican Americans)は非ヒスパニックの白人・黒人より少なかった。降圧薬併用投与は29.1%→35.8%へ有意に増加(p<0.001)。Ca拮抗薬,β遮断薬,ACE阻害薬単剤投与率もそれぞれ30%, 42%, 68%上昇した(Gu Q et al: Antihypertensive medication use among US adults with hypertension. Circulation. 2006; 113: 213-21.) PubMed
- National Health Survey of Pakistan (NHSP:1990~'94年実施)の5~14歳5641例(男52.7%)との比較研究(NHANES IIIは4756例,男49.3%):BMIで補正した血圧値は南アジアの子どもの方が米国の白人の子どもよりも高い(Jafar TH et al: Children in South Asia have higher body mass-adjusted blood pressure levels than white children in the United States; a comparative study. Circulation. 2005; 111: 1291-7.)。 PubMed
- NHANES I(1971~'75年),II('76~'80年)を1992年まで追跡,III('88~'94年)を2000年まで追跡:正常体重(BMI 18.5~<25)に比べ肥満(BMI≧30)は111,909例死亡が多く,低体重は33,746例多く,過体重(BMI 25~<30)は死亡増加とは関連しなかった。死亡率と肥満の相関度はNHANES Iよりも,II,IIIの方が低かった(Flegal KM et al: Excess deaths associated with underweight, overweight, and obesity. JAMA. 2005; 293: 1861-7.)。 PubMed
- National Health Examination Survey(1960~'62年),NHANES I, II, III, NHANES(1999~2000年)で解析:BMIを<25;やせている,25~29;過体重,≧30;肥満に層別したところ,糖尿病を除き心血管疾患危険因子は40年間でかなり減少した。肥満例における危険因子の値はやせ例に比べるといまだに高いものの,過去数十年に比べると値は低下している(Gregg EW et al: JSecular trends in cardiovascular disease risk factors according to body mass index in US adults. JAMA. 2005 ; 293: 1868-74.)。 PubMed
- 1999~2000年の調査によると,40歳以上の腎不全(クレアチニンクリアランス:CRCL<60mL/分/1.73m2)例では,ABI(ankle brachial index:足関節上腕血圧比)<0.9の末梢血管障害が24%と,CRCL≧60mL/分/1.73m2例(3.7%)に比べ多い(O'Hare AM et al: High prevalence of peripheral arterial disease in persons with renal insufficiency; results from the national health and nutrition examination survey 1999-2000. Circulation. 2004; 109: 320-3.)。 PubMed
- 男女においてメタボリックシンドローム(インスリン抵抗性,腹部肥満,高トリグリセリド血症,低HDL-C,高血圧)とMIおよび脳卒中は有意に相関する(Ninomiya JK et al: Association of the metabolic syndrome with history of myocardial infarction and stroke in the third national health and nutrition examination survey. Circulation. 2004; 109: 42-6.)。 PubMed
- 1999~2000年の平均総コレステロール値(203mg/dL)は'88~'94年の値(250mg/dL)とほとんど変化していない(Ford ES et al: Serum total cholesterol concentrations and awareness, treatment, and control of hypercholesterolemia among US adults; findings from the national health and nutrition examination survey, 1999 to 2000. Circulation. 2003; 107: 2185-9.)。 PubMed
- 心血管リスク因子を有しLDL-Cが判明している20~79歳(13,589例)のデータで脂質低下療法の適応患者を検討:NCEP(National Cholesterol Education Program) IIIのガイドラインは脂質低下療法の適応をより若く(<45歳),より高齢(≧65歳)に改変するであろう:Circulation. 2002; 105: 152-6. PubMed
- メタボリックシンドローム(次の3つ以上の項目に該当:ウエスト(男性)>102cm,(女性)>88cm;トリグリセリド>150mg/dL;HDL-C<40mg/dL,女性<50mg/dL;血圧>130/85mmHg;血糖値>110mg/dL)の有病率は高い:JAMA. 2002; 287: 356-359. PubMed
- 同様の時間枠,手法で実施された北米のcross-sectional surveyであるCHHS(Canadian Heart Health Surveys)を照合し米国(1988~'94年)とカナダ(1986~'92年)のSBP,DBP,高血圧レベルへの意識,治療およびコントロール状況を比較:両国ともSBPが重要,高齢者でのコントロール不良,糖尿病の半数が高血圧であった。米国の方が高血圧への意識,治療,コントロール状況は良好であった:Am J Hypertension. 2001; 14: 1099-105. PubMed
- SBPおよびDBP高値,高血圧,降圧薬投与,高齢,糖尿病はクレアチニン値上昇と関係していた。慢性腎不全のマーカーであるクレアチニン値上昇は高血圧の不十分なコントロールに強く関連していた(Coresh J et al. Prevalence of high blood pressure and elevated serum creatinine level in the United States; findings from the third National Health and Nutrition Examination Survey (1988-1994). Arch Intern Med. 2001; 161: 1207-16.)。 PubMed
- 心筋梗塞(MI),脳卒中既往例の二次予防は不十分な場合が多い。特に中年,アフリカ系アメリカ人および女性におけるリスク因子の改善が必要とされる(Qureshi AI et al. Ineffective secondary prevention in survivors of cardiovascular events in the US population: report from the third national health and nutrition examination survey. Arch Intern Med. 2001; 161: 1621-1628.)。 PubMed
- 高血圧者のうち,降圧薬を服用し血圧が管理されていたのは23%であった。未治療あるいはコントロールされていない例では,拡張期血圧90mmHg未満で収縮期血圧は高かった。大多数が健康保険に加入していた。
高血圧の認識不足の独立した予測因子は,>65歳,男性,非ヒスパニック系黒人,過去12か月以内に受診していないこと,であった。非ヒスパニック系黒人を除く同じ変数が,認識している例での高血圧のコントロール不良と独立して関係していた。>65歳が高血圧の認識不足,および状況を認識しながらのコントロール不良に最も大きな割合を占めていた。米国での管理されていない高血圧の大半の場合が,高齢で軽度の収縮期型高血圧例で,ほとんどの場合が健康管理施設で受診し,比較的頻回に医師とコンタクトしている:Hyman DJ and Pavlik VN. Characteristics of patients with uncontrolled hypertension in the United States. N Engl J Med. 2001; 345: 479-86. PubMed
- 米国第1回健康調査(the first National Health Examination Survey: NHES I)およびNHANESI, II, IIIのデータより,高血圧の有病率,認識率,治療,管理状況の変化を検討。調査時期はそれぞれ,1960-62年(NHES I),1971-74年(NHANES I), 1976-80年(NHANES II), 1988-91年(NHANES III)。160/90 mmHg以上の高血圧者の比率はNHANES I, IIの20%からNHANES IIIでは14.2%に低下。年齢調整後の140/90mmHg以上の高血圧の有病率はNHANES Iの36.3%からNHANES IIIでは20.4%に減少。経年的に160/95mmHgを高血圧基準としたとき,NHES IからNHANES IIIにかけて,高血圧の認識率(53%→89%),治療率(35%→79%),コントロールされた高血圧(16%→64%),治療を受けコントロールされている高血圧(45%→82%)といずれも上昇した。140/90mmHgを基準としたときのNHANES IIIでのコントロールされた高血圧者は29%であった。:Burt VL et al. Trends in the prevalence, awareness, treatment, and control of hypertension in the adult US population. Data from the health examination surveys, 1960 to 1991. Hypertension. 1995; 26: 60-69. PubMed
|