循環器トライアルデータベース

KLIS
Kyushu Lipid Intervention Study

目的 日本人男性において,HMG-CoA reductase阻害薬pravastatinによる長期のコレステロール低下療法の冠動脈イベント[心筋梗塞(MI),冠動脈外科術および血管再建術,心臓死,突然死]および脳梗塞一次予防効果を検討。
デザイン 非無作為,観察試験。
期間 追跡期間は平均5年。登録,割付け期間は1990年5月~'93年9月。
対象 5640例。45~74歳。総コレステロール≧220mg/dL。
除外基準:HDL-C≧80mg/dL,MI既往,バイパス術既往,血管形成術既往,脳出血あるいは脳梗塞既往など。
調査方法 pravastatin群(3061例):10~20mg/日,従来治療群(2579例):probucol,bezafibrate,スタチン系以外の脂質低下薬投与,食事および/あるいは運動療法。
結果 当初無作為試験を予定していたが,無作為割付けに不備が生じたため非無作為試験として継続した。データ解析はpravastatin群(2219例),従来治療群(1634例)で行った。
患者背景:平均年齢58歳,平均総コレステロールはpravastatin群254mg/dL,従来治療群243mg/dL。
総コレステロール低下率はpravastatin群が15%,従来治療群が8%であった。pravastatin群 vs 従来治療群の調整相対リスクは冠動脈イベントの発生は0.86(p=0.23),脳梗塞は0.78(p=0.13),冠動脈イベント+脳梗塞は0.81(p=0.08)。
★結論★本結果はpravastatinの日本人高コレステロール血症患者における冠動脈イベントおよび脳梗塞予防効果のエビデンスを加えるものであり,脳梗塞抑制効果がより大きい可能性を示唆している。
文献
  • [main]
  • The Kyushu lipid intervention study group: Pravastatin use and risk of coronary events and cerebral infarction in Japanese men with moderate hypercholesterolemia; The Kyushu lipid intervention study. J Atheroscler Thromb. 2000; 7: 110-21. PubMed

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収載年月2001.06