循環器トライアルデータベース

PIAF
Pharmacological Intervention in Atrial Fibrillation

目的 心房細動患者において,心拍数コントロールと洞調律維持のどちらが症状の改善に有効であるかを検討。一次エンドポイントは心房細動に関連した症状の改善。
コメント 心房細動の治療で心拍数コントロールと洞調律維持を比較した結果,それぞれ長所,欠点があることが明らかにされた。(井上
デザイン 無作為割付け,オープン,パイロットスタディ,intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は1年。
対象患者 252例。18~75歳。7~360日間持続する症候性の心房細動患者。
除外基準:うっ血性心不全(NYHA心機能分類IV度),不安定狭心症,30日以内の心筋梗塞,平均心拍数<50拍/分。
治療法 心拍数コントロール(A)群125例,あるいは洞調律維持群(B)群127例に割付け。A群の一次選択薬はdiltiazem,B群はamiodarone。
結果 自覚症状の改善はA群で76例,B群で70例(p=0.317)。
amiodaroneによる洞調律の回復率は23%。6分間歩行距離はB群の方がA群より長かったが,QOLに差はみられなかった。入院はB群で87例(69%),A群で30例(24%)とB群で有意に高かった(p=0.001)。治療の変更につながる有害事象は31例(25%) vs 17例(14%)とB群の方が多かった(p=0.036)。
★結論★心房細動の症状改善の点では差はないが,入院率は高くなるものの運動耐容能においては洞調律維持群の方が良好であった。
文献
  • [main]
  • Hohnloser SH et al for the PIAF investigators: Rhythm or rate control in atrial fibrillation-pharmacological intervention in atrial fibrillation (PIAF): a randomised trial. Lancet. 2000; 356: 1789-94. PubMed
  • [substudy]
  • QOLの改善において心拍数コントロール群と洞調律維持群は同様であった:Eur Heart J. 2003; 24: 1430-6. PubMed

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ライフサイエンス出版
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収載年月2001.04
更新年月2003.10