循環器トライアルデータベース

IMPACT-II
Integrilin to Minimise Platelet Aggregation and Coronary Thrombosis-II

目的 PTCA施行患者において血小板GP IIb/IIIa受容体拮抗薬eptifibatide(Integrilin®)が虚血性合併症を抑制するか検討。一次エンドポイントは術後30日間の死亡,心筋梗塞(MI),計画になかった外科手術あるいはPTCAの再施行,または急性閉塞によるステント植込み。安全性の一次エンドポイントは重大な出血。
コメント PTCA後のGP IIb/IIIa受容体拮抗薬の効果についてはORBIT,RAPPORTなどを参照のこと。
(注)IMPACT(International Mexiletine and Placebo Antiarrhythmic Coronary Trial)は,MI患者を対象に抗不整脈薬mexiletineの効果をプラセボと比較した試験で,本試験とは対象,目的が異なる。(井上
デザイン 無作為,二重盲検,プラセボ対照,多施設,intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は30日。
対象患者 4010例。待機的および緊急 PTCA施行患者。
治療法 eptifibatide 135/0.5群(1349例):135μg/kgボーラス投与後,0.5μg/kg/分を20~24時間静注,eptifibatide 135/0.75群(1333例):135μg/kgボーラス投与後,0.75μg/kg/分を静注,プラセボ群1328例の3群に割付け。投薬開始から10~60分以内にPTCAを施行。
結果 一次エンドポイントの発生はプラセボ群で151例(11.4%),eptifibatide 135/0.5群で124例(9.2%,p=0.063),eptifibatide 135/0.75群で132例(9.9%,p=0.22)。実際に治療が行われた例での解析によると,135/0.5群は一次エンドポイントの発生が有意に低下した(11.6% vs 9.1%,p=0.035)が,135/0.75群は低下率が低かった(11.6% vs 10.0%,p=0.18)。eptifibatideの投与により重大な出血あるいは輸血率が上がることはなかった。
文献
  • [main]
  • Randomised placebo-controlled trial of effect of eptifibatide on complications of percutaneous coronary intervention. IMPACT-II. Integrilin to minimise platelet aggregation and coronary thrombosis-II. Lancet. 1997; 349: 1422-8. PubMed
  • [substudy]
  • -PTCA後のクレアチンキナーゼおよび心筋バンドアイソザイムの上昇と臨床転帰の関係:J Am Coll Cardiol. 1999; 33: 88-96. PubMed
  • -血管アクセス部分の合併症の予測因子を同定:J Am Coll Cardiol. 1998; 31: 1518-24. PubMed

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収載年月2000.09