循環器トライアルデータベース

SCRIPPS
Scripps Coronary Radiation to Inhibit Intimal Proliferation Post Stenting

目的 再狭窄既往患者において,ステント植込み後の内膜増殖を減少させるためのカテーテルによる冠動脈内ガンマ線照射イリジウム192(Ir-192)の安全性および有効性を検討。
コメント QCA所見を詳細に検討したサブスタディ(Am J Cardiol. 1999; 84: 410-414. PMID: 10468078)では,ステント内に比し辺縁でのIr-192の再狭窄予防効果は減弱していた。この他,晩期再狭窄・血栓閉塞・冠動脈瘤等,ガンマ線・ベータ線を問わず冠動脈放射線治療の課題は多い。(中野中村永井
デザイン 無作為,プラセボ対照,二重盲検,intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は12か月。
対象患者 55例。再狭窄冠動脈の標的病変にすでにステント植込みがされているか,植込みの可能な患者。標的病変長≦30mm。
治療法 ステント植込み,血管拡張した患者をIr-192群 26例,あるいはプラセボ群 29例に割付けた。aspirin 325mg,nitroglycerin,heparinを投与。6か月目に定量的冠動脈造影,および血管内超音波測定。
結果 6か月目の平均最小血管径は Ir-192群の方が大きかった(2.43±0.78mm vs 1.85±0.89mm,p=0.02)。晩期内腔損失は Ir-192群で有意に少なかった(0.38±1.06mm vs 1.03±0.97mm,p=0.03)。冠動脈造影は53例,平均6.7か月目に実施。冠動脈造影で確認された再狭窄率(内腔径の50%以上の狭窄)は, Ir-192群で17%,プラセボ群で54%であった(p=0.01)。明らかな合併症はみられなかった。
文献
  • [main]
  • Teirstein PS et al: Catheter-based radiotherapy to inhibit restenosis after coronary stenting. N Engl J Med. 1997; 336: 1697-703. PubMed
  • [substudy]
  • 定量的冠動脈造影所見:Am J Cardiol. 1999; 84: 410-4. PubMed

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EBM 提供:大日本住友製薬 「循環器トライアルデータベース
ライフサイエンス出版
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収載年月2000.09