| Framingham Heart Study |
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心血管疾患の原因となる因子および自然歴を大規模集団において長期間観察し明らかにする。 |
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当初心血管疾患の原因をつきとめるために開始された疫学調査であるが,多くの因子が関与することが判明し,「リスク因子」という言葉を提唱した。結果に示されるようなリスク因子が同定されていった。心血管疾患とリスク因子についてのバイブル的研究である。(寺本) |
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疫学。 |
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1948年にFramingham在住の男女5209名を登録して試験開始。現在も継続中。開始時登録者のうち1998年2月時点で1095名が存命。登録時の年齢は30~62歳。1971年に対象者の子と配偶者5124名を追加登録。 |
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2年ごとにフォローアップ検診を行い,病歴聴取,身体所見,胸部X線,心電図,各種血液生化学検査を実施。 |
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下記参照 Framingham Heart Studyホームページ http://www.nhlbi.nih.gov/about/framingham/index.html Framingham研究レビュー 築山久一郎,大塚啓子.薬理と治療. 2001; 29: 493-510. http://www.lifescience.co.jp/yk/jpt_online/framingham/framingham.htm
[主な結果]- 先行する心機能障害およびその他の臓器障害は心不全の発症を加速。
第20回検診に参加した非心不全(HF)1,038例(平均76歳,男性39%)において,心機能障害,その他の臓器障害とHF発症の関係を評価した結果:心機能以外に,血清クレアチニン(腎),血清アルブミン(肝),1秒量/努力肺活量(FEV1:FVC比;肺),ヘモグロビン値(血液/酸素運搬能),白血球数(全身性炎症)などを評価。平均11年の追跡で,248例がHFを発症(女性146例,収縮性心不全119例;拡張性心不全101例;EFデータなし28例)。HFの危険因子で調整後,先行する左室収縮機能障害(ハザード比2.33;95%信頼区間1.43~3.78, p<0.01),拡張機能障害(1.32;1.01~1.71, p=0.039)はHFリスク増大と関連した。心機能障害で調整後,血清クレアチニン(1SD上昇あたり1.21;1.01~1.45, p=0.036),FEV1:FVC比(1SD低下あたり1.21;1.02~1.43, p=0.029),ヘモグロビン値(1単位低下あたり1.24;1.09~1.40, p<0.001)はHFリスク増大と有意に関連した。血清クレアチニン>1.05mg/dL,FEV1:FVC比<91%,ヘモグロビン<13g/dLを各1ポイントとしてリスクスコアを算出すると,1ポイント加算ごとにHFリスクは30%増大した(1.30;1.06~1.60, p=0.013)。 拡張性,収縮性別にみたハザード比は,収縮性心不全:収縮機能(3.93;1.86~8.30, p<0.001),クレアチニン(1.32;1.04~1.69, p=0.025),ヘモグロビン(1.31;1.10~1.55, p=0.002),拡張性心不全:拡張機能(1.88;1.13~3.13, p=0.016),FEV1:FVC比(1.38;1.04~1.83, p=0.024)(Lam CS et al: Cardiac dysfunction and noncardiac dysfunction as precursors of heart failure with reduced and preserved ejection fraction in the community. Circulation. 2011; 124: 24-30.)。 PubMed
- 親,兄弟にAF発症者がいる人は,いない人に比べて8年以内のAF発症リスクが40%増大。
オリジナルおよびオフスプリングコホートを8年サイクルで追跡した結果:30歳以上の追跡開始時評価で心房細動(AF)非発症者,親または兄弟(第1度近親者)の少なくとも1人が研究に参加している4,421人(平均年齢53.9歳,女性54%)。1968~2007年の評価数のべ11,971で,うち440人がAFを発症。 家族性AF(評価前に第1度近親者がAFを発症)発症者がいた参加者は1,185人(26.8%),若年発症家族性AF(第1度近親者が65歳前にAFを発症)があったのは351人(7.9%)で,家族性AF発症者がいた参加者はなかった者よりもAF発症率が高かった(未調整の絶対イベント発生率5.8% vs 3.1%)。この関係は多変量調整後も変わらず(ハザード比1.40;95%信頼区間1.13~1.74, p=0.002),AF関連遺伝子変異の影響も受けなかった。 AFを有する第1度近親者の人数,家族性AF,家族性AF+近親者の最少AF発症年齢,若年発症家族性AFの4因子のうち,古典的リスクモデル(年齢,性別,血圧など)に加えた場合にもっともリスク識別能の改善が大きかったのは若年発症家族性AFであった(C統計量:0.842 → 0.846, p=0.004)(Lubitz SA et al: Association between familial atrial fibrillation and risk of new-onset atrial fibrillation. JAMA. 2010; 304 2263-9.)。 PubMed
- 親が65歳未満で脳卒中を発症した子どもの脳卒中リスクはおよそ3倍:Circulation. 2010; 121: 1304-12. →詳しく
- 大動脈スティフネスは心血管イベント初発のリスクと関連
オリジナルコホート(1999~2001年の26回目の検査に参加した310人)+Offspringコホート(1998~2001年の7回目の検査に参加した3,539人)から,トノメトリー法実施(1999年2月より)前の参加者,データ不備例などを除外した2,232人(平均年齢63歳,女性58%)の追跡期間中央値7.8年の結果:主要心血管イベント(心筋梗塞,不安定狭心症,心不全,脳卒中)発症例は151例(6.8%)。年齢,性,収縮期血圧,降圧薬使用,総コレステロール,HDL-C,喫煙,糖尿病で調整後,大動脈の脈波伝播速度(PWV)高値は心血管イベント初発のリスクが増大(ハザード比1.48;95%信頼区間1.16~1.91 per SD, p=0.002)。 PWVを従来の危険因子モデルに追加した場合のintegrated discrimination improvementは0.7%(0.05%~1.3%, p<0.05)。しかし,脈波増大係数(augmentation index),中心脈圧,脈圧増幅と心血管疾患との関連はみられなかった(Mitchell GF et al: Arterial stiffness and cardiovascular events: the Framingham heart study. Circulation. 2010; 121: 505-11.)。 PubMed
- non-HDL-C高値,HDL-C低値と心筋梗塞,心不全リスク:Circulation. 2009; 120: 2345-51. →詳しく
- 糖尿病患者と非糖尿病患者の危険因子の経時的変化の違い:Circulation. 2009; 120: 212-20. →詳しく
- 拡張性心不全と収縮性心不全とでは病因,発症時の臨床背景に違いが:Circulation. 2009; 119: 3070-7. →詳しく
- 1950~2005年の全死亡,CVD死の傾向:Circulation. 2009; 119: 1728-35. →詳しく
- 脳卒中に性差あり:Stroke. 2009; 40: 1032-7. →詳しく
- AF発症リスク例を同定-10年推定リスクスコア:Lancet. 2009; 373: 739-45. →詳しく
- CVDの予測度の高い血圧値は?:Circulation. 2009; 119: 243-50. →詳しく
- 1970~’99年の30年間で心筋梗塞初発後の心不全発症は増加したが,死亡率は低下:Circulation. 2008; 118: 2057-62. →詳しく
- 親が高血圧で正常血圧の子どもはCRP値が高い:Hypertension. 2008; 52: 381-6. →詳しく
- 禁煙にはネットワーク現象(network phenomena)が関連:N Engl J Med. 2008; 358: 2249-58 →詳しく
- プライマリケア医が高リスク患者を見極めるための一般的なリスク評価ツール:Circulation. 2008; 117: 743-53. →詳しく
- 正常血圧・非糖尿病例の高血圧発症予測リスクスコア:Ann Intern Med. 2008;1 48: 102-10. →詳しく
- KCNH2遺伝子の一般的変異はQT間隔の延長の持続と関連:Circulation. 2007; 116: 1128-36. →詳しく
- Third generation(第3世代)コホートプロトコール:Am J Epidemiol. 2007; 165: 1328-35. →詳しく
- 大動脈スティフネス異常とその関連因子:Circulation. 2007; 115: 2628-36. →詳しく
- CVDリスクとしての糖尿病:Circulation. 2007; 115: 1544-50. →詳しく
- 脈圧と新規AFの関連:JAMA. 2007; 297: 709-15. →詳しく
- 非脳卒中例の50年以上にわたる脳卒中の傾向:JAMA. 2006; 296: 2939-46. →詳しく
- うっ血性心不全の発症 :Hypertension. 2006; 47: 861-7. →詳しく
- 50歳時に高血圧だったものの予後:Hypertension. 2005; 46: 280-6. →詳しく
- 拡張期高血圧,収縮期高血圧と予測因子:Circulation. 2005; 111: 1121-7. →詳しく
- 心不全,MI既往のない例でのQRS時間と左室肥大の:J Am Coll Cardiol. 2005; 45: 685-9. →詳しく
- 肥満はAFの重要で改善可能なリスク因子:JAMA. 2004; 292: 2471-7 →詳しく
- 1950~'66年の糖尿病例のCVD:JAMA. 2004; 292: 2495-9 →詳しく
- 無症候性の男性:Circuation. 2004; 110: 1920-5. →詳しく
- 40歳以上の男女におけるAFの生涯リスク:Circulation. 2004; 110: 1042-6. →詳しく
- 1950~'99年の心臓突然死,それ以外の冠動脈(nonsudden CAD)死の経時的傾向:Circulation. 2004; 110: 522-7. →詳しく
- マトリックスメタロプロテアーゼ-9濃度:Circulation. 2004; 109: 2850-6. →詳しく
- 両親の早期(父親<55歳,母親<65歳)CVD発症は平均年齢44歳の男女におけるイベントの独立した予測因子:JAMA. 2004; 291: 2204-11. →詳しく
- ヘマトクリットの低下とその後の性差:J Am Coll Cardiol. 2004; 43: 1276-82. →詳しく
- 糖尿病の罹患期間が10年長くなるごとにCADリスクは1.38倍,CAD死のリスクは1.86倍:Diabetes Care. 2004; 27: 704-8. →詳しく
- 心血管疾患の危険因子は腎臓病新規発症と関連:JAMA. 2004; 291: 844-50. →詳しく
- 非うっ血性心不全の予後追跡期間5.2年で56例がCHF:Ann Intern Med. 2003; 139: 642-8. →詳しく
- 無症候性左室収縮不全とそのリスク:Circulation. 2003; 108: 977-82. →詳しく
- 致死的CADの患者背景:JAMA. 2003 20; 290: 891-7. →詳しく
- AFにおける脳卒中,死亡の予測リスクスコア:JAMA. 2003; 290: 1049-56. →詳しく
- AF後のうっ血性心不全発症,あるいはその逆の症例の予後:Circulation. 2003; 107: 2920-5. →詳しく
- 心筋梗塞の既往がない高齢者:Circulation. 2003; 107: 1486-91. →詳しく
- 僧帽弁輪部石灰化はCVD,死亡リスク上昇と関連:Circulation. 2003; 107: 1492-6. →詳しく
- 新規うっ血性心不全と血圧,脈圧:Ann Intern Med. 2003; 138: 10-6. →詳しく
- 左室筋重量,左室壁の増加は耐糖能低下をさらに悪化:Circulation. 2003; 107: 448-54. →詳しく
- 40歳のうっ血性心不全発症の生涯リスク:Circulation. 2002; 106: 3068-72. →詳しく
- 脂肪摂取はHDL-Cへの肝性リパーゼ[-514(C/T)遺伝子多型]の効果を制限:Circulation. 2002; 106: 2315-21. →詳しく
- 過去50年間における心不全発症の性差:N Engl J Med. 2002; 347: 1397-402. →詳しく
- CRP高値は冠動脈石灰化の増加と関連:Circulation. 2002; 106: 1189-91. →詳しく
- 脳ナトリウム利尿ペプチド,N-terminal proatrial natriuretic peptideと左室筋重量増加,左室収縮機能不全:JAMA. 2002; 288: 1252-9. →詳しく
- 心臓性失神例と原因不明の失神例のリスク:N Engl J Med. 2002; 347: 878-85. →詳しく
- 過体重,より軽度の肥満も心不全のリスク因子なのか?:N Engl J Med. 2002; 347: 305-13. →詳しく
- 腹部大動脈石灰化に遺伝性因子が関係:Circulation. 2002; 106: 337-41. →詳しく
- 血清カリウムと現在の血圧,高血圧の進展との関連:Am J Hypertens. 2002; 15: 130-6. →詳しく
- 55歳~65歳のstage 1あるいはそれ以上の高血圧になる生涯リスク:JAMA. 2002; 287: 1003-10. →詳しく
- 過去の血圧は現在の血圧よりも将来のCVDリスクの重要な決定因子:Circulation. 2002; 105: 48-53. →詳しく
- 入院を要する血栓塞栓性脳卒中と出血性脳卒中:Stroke. 2002; 33: 230-6. →詳しく
- 正常高値血圧例および正常血圧例の4年間での高血圧へ進展頻度:Lancet. 2001; 358: 1682-6. →詳しく
- 正常高値血圧例はCVDリスクが上昇:N Engl J Med. 2001; 345: 1291-7. →詳しく
- フィブリノーゲン高値と血小板凝集上昇:Circulation. 2001; 104: 140-4. →詳しく
- 低PLPはホモシステインに関係なく高CRPと関係:Circulation. 2001; 103: 2788-2791. →詳しく
- 血小板凝集と遺伝性の因子:Circulation. 2001; 103: 3051-6. →詳しく
- 加齢に伴いCADリスクの予測因子はDBP→SBP→脈圧
へと移行:Circulation. 2001; 103: 1245-9. →詳しく
- アルコール摂取量,アルコールのタイプと間欠性跛行の関連:Circulation. 2000; 102: 3092-7. →詳しく
- SBPと死亡率:Lancet. 2000; 355: 175-80. →詳しく
- HDL-Cと死亡率:Arteriosclerosis. 1988; 8: 737-41. →詳しく
- 軽度の腎機能障害症例でのCVD:Kidney Int. 1999; 56: 2214-9. →詳しく
- Q波梗塞後のイベント発症における時間の傾向:Circulation. 1999; 100: 2054-9. →詳しく
- 脈圧はCADリスクと正の相関:Circulation. 1999; 100: 354-60. →詳しく
- うっ血性心不全患者における正常EFと低下したEF:J Am Coll Cardiol. 1999; 33: 1948-55. →詳しく
- 心拍拍動の遺伝の可能性:Circulation. 1999; 99: 2251-4. →詳しく
- 正常血圧者における運動中のSBPとDBPの関係:Circulation. 1999; 99: 1831-6. →詳しく
- 1950~'89の降圧薬の使用率および年齢調整有病率:N Engl J Med. 1999; 340: 1221-7. →詳しく
- 10年間のCAD発症リスクスコア:Circulation. 1998; 97: 1837-47. →詳しく
- 高血圧と心不全:Arch Intern Med. 1996; 156: 1789-96. →詳しく
- 女性におけるCADのリスクは閉経後に3倍になり,男性と比べた優位性が失われる:Arch Intern Med. 1995; 155: 57-61. →詳しく
- 左室重量と脳卒中:JAMA. 1994; 272: 33-6. →詳しく
- 50歳以上において総コレステロールのみの検査ではCADを適切に同定できない可能性が:Arteriosclerosis. 1988; 8: 207-11. →詳しく
- 30年間の心筋梗塞発症:Ann Intern Med. 1991; 115: 687-93. →詳しく
- フィブリノーゲンと心血管疾患リスク:JAMA. 1987; 258: 1183-6. →詳しく
- 女性におけるCADの代謝性リスク因子:Am Heart J. 1987; 114: 413-9. →詳しく
- HDL-C,総コレステロールとCADとの関連:JAMA. 1986; 256: 2835-8. →詳しく
- 肥満はCVDの独立した危険因子: Circulation. 1983; 67: 968-77. →詳しく
- 食事とCAD:Circulation. 1981; 63: 500-15. →詳しく
- 心理社会的因子とCAD:Am J Epidemiol. 1978; 107: 384-402. →詳しく
- 閉経とCVD:Ann Intern Med. 1976; 85: 447-52. →詳しく
- 血圧と脳卒中:JAMA. 1970; 214: 301-10. →詳しく
- 運動とCAD:Can Med Assoc J. 1967; 96: 811-2. →詳しく
- 新規CADの発症例の発症疾患と患者背景の性差:Ann Intern Med. 1961; 55: 33-50. →詳しく
- 喫煙とCAD:Circulation. 1960; 22: 164-6. →詳しく
- 教育レベルとCAD:Am J Public Health. 1959; 49: 1349-56. →詳しく
- 新規のアテローム動脈硬化性心疾患:Am J Public Health. 1957; 47: 4-24. →詳しく
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