循環器トライアルデータベース

KAPS
Kuopio Atherosclerosis Prevention Study

目的 高コレステロール血症患者において,HMG-CoA reductase阻害薬pravastatinの頸動脈の動脈壁および大腿動脈に対する効果を検討。一次エンドポイントは頸動脈アテローム動脈硬化症の進展率。
デザイン 無作為,プラセボ対照,二重盲検,population-based trial。
期間 追跡期間は3年。登録期間は1990年1月から9月まで。フォローアップは'93年9月まで。
対象患者 447例。血清LDL-Cが4.0mmol/L(155mg/dL)以上,総コレステロールが7.5mmol/L(290mg/dL)未満で,平均年齢57歳(44~65歳)の男性。
治療法 pravastatin 40mg/日,またはプラセボ投与の両群に無作為化。頸動脈アテローム動脈硬化症の進展は,年1回の超音波による最大内膜-中膜肥厚度(IMT)の平均で評価。試験前,2.5か月間,LDL-C低下のために食事指導をした。
結果 有効性の評価ができたのは424例。IMTが平均1.66mmの部位において頸動脈硬化の進展は,pravastatin群0.017mm/年,プラセボ群 0.031mm/年で,pravastatin群ではプラセボ群より45%有意に抑制された(95%信頼区間16-69%, p=0.005)。総頸動脈ではIMT 1.35mmc部位で,pravastatin群について,66%の動脈硬化進展抑制効果が認められた(p<0.002)。大腿動脈では有意な差は認められなかった。治療効果は基準IMT値が高い例,喫煙者,血清ビタミンE値の低い例で大きかった。pravastatinによるLDL-C低下はアテローム動脈硬化の進展一次予防効果を認めた。
文献
  • [main]
  • Salonen R et al: Kuopio atherosclerosis prevention study (KAPS) ; a population-based primary preventive trial of the effect of LDL lowering on atherosclerotic progression in carotid and femoral arteries. Circulation. 1995; 92: 1758-64. PubMed

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収載年月1999.09