循環器トライアルデータベース

EAFT
European Atrial Fibrillation Trial

目的 一過性脳虚血発作(TIA)または軽度の脳梗塞後の非リウマチ性心房細動症例において,抗凝固療法およびaspirinの血栓性塞栓事故に対する予防効果を検討。一次エンドポイントは,血管系疾患による死亡,非致死性脳卒中(頭蓋内出血含む),非致死性心筋梗塞,全身性塞栓。二次エンドポイントは,全死亡,全脳卒中,致死的および非致死性血栓性塞栓事故。
デザイン 無作為,オープン(経口抗凝固薬),プラセボ対照,二重盲検(aspirin),多施設。
期間 追跡期間は平均2.3年。1993年追跡終了。
対象患者 1007例。25歳以上。
治療法 グループ1(669例):抗凝固療法群225例,抗血小板薬aspirin群230例,プラセボ群214例。グループ2(338例):抗凝固療法が禁忌とされる患者,aspirin群174例,プラセボ群 164例。aspirin 300mg/日,またはプラセボ。経口抗凝固薬(クマリン誘導体中心)は,プロトロンビン時間(INR)3.0(2.5~4.0)を目標値として経口投与。
結果 1)グループ1における追跡期間中の年間病変発生率(第1目的)は,抗凝固薬群で8%,プラセボ群で17%(ハザード比0.53, 95%信頼区間(CI)0.36-0.79, p=0.001)。脳卒中単独でみた場合,その危険率は,年率で12%から4%に低下した(ハザード比0.34, 95%CI 0.20-0.57, p<0.001)。
2)全aspirin投与症例(グループ1およびグループ2)とプラセボ群における年間病変発生率は,それぞれ15%, 19%(ハザード比0.83, 95%CI 0.65-1.05, p=0.12)であった。
3)抗凝固療法は,aspirin療法との比較において有意な有効性が認められた(ハザード比0.60, 95%CI 0.41-0.87, p=0.008)。
4)重篤な出血の発生率は両群とも低く,抗凝固療法群で年2.8%,aspirin群では年0.9%であった。抗凝固療法群に頭蓋内出血は認められなかった。
文献
  • [main]
  • EAFT (European atrial fibrillation trial) study group: Secondary prevention in non-rheumatic atrial fibrillation after transient ischaemic attack or minor stroke. Lancet. 1993; 342: 1255-62. PubMed

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ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09