循環器トライアルデータベース

CAST
Cardiac Arrhythmia Suppression Trial

目的 心筋梗塞(MI)発症後の無症候性あるいは軽い症候性の心室期外収縮(PVC),非持続性心室頻拍(VT)症例において,抗不整脈薬治療によって不整脈を抑制することが,不整脈死を低下させるか否かを検討。エンドポイントは心臓死あるいは心停止からの蘇生(いずれも不整脈による)。
コメント MI後に心室性不整脈を抑制する抗不整脈薬を投与すると死亡率が高くなることが示され,その後の不整脈治療のあり方を変えた試験。(井上
デザイン 無作為,プラセボ対照,二重盲検,オープン(用量設定期間),多施設。
期間 追跡期間は平均10か月。登録期間は1987年から'89年4月。
対象患者 1498例 。平均年齢61歳。抗不整脈薬encainide, flecainideのいずれかによってPVCが80%以上,VTが90%以上抑制できた症例を登録。24時間ホルター心電図においてPVCが6回/時以上,EF55%以下(MI発症後90日以内の場合)あるいは40%以下(MI発症後90日を超える場合)の症例。MI発症後6日~2年を対象。
治療法 個々の症例について有効な薬剤・用量あるいはプラセボを投与。encainide群(432例):105mg/日(分3)または150mg/日(分3)。flecainide群(323例):200mg/日(分2)または300mg/日(分2)。プラセボ群743例。
結果 不整脈死は実薬群43例,プラセボ群16例(p=0.0004),不整脈以外の原因による心臓死(急性心筋梗塞,うっ血性心不全など)は実薬群17例,プラセボ群5例(p=0.01)であった。実薬群における不整脈に起因する死亡および心停止の相対リスクは2.64であった。早期に試験は中止された。
文献
  • [main]
  • Echt DS et al and the CAST investigators: Mortality and morbidity in patients receiving encainide, flecainide, or placebo; the cardiac arrhythmia suppression trial. N Engl J Med. 1991; 324: 781-8. PubMed

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収載年月1999.09