循環器トライアルデータベース

CAPRIE
Clopidogrel versus Aspirin in Patients at Risk of Ischaemic Events

目的 抗血小板薬clopidogrelとaspirinの動脈硬化性疾患[脳梗塞,心筋梗塞(MI)および血管死]発症リスク低下の点からその相対有効性を評価。
デザイン 無作為,盲検比較,多施設,intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は平均1.91年。無作為化は1992年3月から'95年2月まで。'96年2月フォローアップ終了。
対象患者 19185例。動脈硬化性疾患。
治療法 最近,虚血性脳卒中,MI,末梢動脈疾患を発症したことが明らかなアテローム性血管病の患者からなるサブグループで構成される患者をclopidogrel群(75mg/日)とaspirin群(325mg/日)にランダム化。
結果 脳梗塞,MI,血管系死亡の発生リスクは,clopidogrel群5.32%,aspirin群は5.83%で,clopidogrel群の相対リスクは8.7%と有意に低下(p=0.043)。on-treatment解析によると相対リスクの低下率は9.4%であった。安全性に関しては両群間に大きな差はなく,clopidogrelは少なくとも中用量のaspirinと同等。
文献
  • [main]
  • CAPRIE steering committee: A randomised, blinded, trial of clopidogrel versus aspirin in patients at risk of ischaemic events (CAPRIE). Lancet. 1996; 348: 1329-39. PubMed
  • [substudy]
  • 喫煙状況と転帰-喫煙例ではclopidogrel群のaspirin群とくらべた二次予防効果が高い可能性が示された。
    19,184例において,喫煙がclopidogrel,aspirinの有効性の一次エンドポイント(虚血性脳卒中,心筋梗塞[MI],血管死の複合エンドポイント)に及ぼす影響を検討した結果(post hoc解析):現喫煙者(5,688例)は非喫煙/過去喫煙者(4,135例/9,381例)より若く,男性,末梢動脈疾患が多く,虚血性脳卒中が少なく,高血圧・糖尿病・心房細動・安定狭心症・心肥大・うっ血性心不全の既往が少なかった。
    一次エンドポイントのリスクは,現喫煙者で非喫煙者(調整ハザード比1.24;95%信頼区間1.08~1.42),過去喫煙者(1.32;1.18~1.47)にくらべ高かった(p<0.001)。
    現喫煙者ではclopidogrel群の一次エンドポイントリスクがaspirin群より低かったが(8.3% vs 10.8%;0.76;0.64~0.90),非喫煙/過去喫煙者では群間差は認められなかった(10.4% vs 10.6%;0.99;0.89~1.10;交互作用p=0.01)。 現喫煙者ではMI,血管死,全死亡リスクもclopidogrel群のほうが有意に低かった。
    出血については喫煙と治療との交互作用を認めなかった:J Am Coll Cardiol. 2014; 63: 769-77. PubMed
  • 虚血性イベントおよび出血による再入院抑制効果をclopidogrelとaspirinで比較:Am Heart J. 2000; 140: 67-73. PubMed

▲pagetop
EBM 「循環器トライアルデータベース®」
ライフサイエンス出版
ご不明の点はお問い合わせください
収載年月1999.09
更新年月2014.04