循環器トライアルデータベース

HAPPHY
Heart Attack Primary Prevention in Hypertension Trial

目的 軽~中等症の高血圧男性患者において,β遮断薬もしくはサイアザイド系利尿薬による降圧療法の非致死性心筋梗塞(MI),冠動脈心疾患(CHD)による死亡および全死亡への効果を検討。
コメント β遮断薬のMIに対する一次予防効果が期待されたが,結果はむしろCHD予防に対しては利尿薬に劣るという意外な成績であった。(桑島
デザイン 無作為,オープン,多施設,intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は45.1か月(中央値)。登録期間は1976年から'84年まで。'85年実施終了。
対象患者 6569例。40~64歳。拡張期血圧(DBP)が100~130mmHgの高血圧患者。
治療法 利尿薬群(3272例)とβ遮断薬群(3297例)に無作為化。両群における同等の血圧低下を前提条件とした。利尿薬群ではbendroflumethiazide 5mg/日あるいはhydrochlorothiazide 50mg/日を投与。β遮断薬群はatenolol 100mg/日あるいはmetoprolol 200mg/日を投与。降圧目標(座位DBP<95mmHg)に達しなかった場合はhydralazine, spironolactoneを併用投与。
結果 両群で血圧は低下したが群間に差はなかった。致死性および非致死性CHDの発症率は両群間で有意差はなかったが,β遮断薬群でわずかに高かった。脳卒中による死亡率と非致死性脳卒中の発症率は,有意差は認めなかったもののβ遮断薬群で低い傾向にあった。非致死性MIの発症率は両群間で有意差はなかった。副作用による脱落率は利尿薬群で2.4%,β遮断薬群で2.0%。
文献
  • [main]
  • Wilhelmsen L et al: Beta-blockers versus diuretics in hypertensive men; main results from the HAPPHY trial. J Hypertens. 1987; 5: 561-72. PubMed

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ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09