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 ISH 2012 UP
シドニー
photographer Todd Buchanan
第24回国際高血圧学会(ISH 2012)が9月30日から10月4日まで,オーストラ リ ア・シドニーで開催されました。
ここでは,Late-breaking abstractsから4報を掲載します。

Oct. 2
Late-breaking abstracts

MRC Hypertension trial in older adults
高齢高血圧治療患者の長期転帰と血糖値の影響
降圧利尿薬治療により長期死亡が抑制されるが,これはおもに試験期間中の降圧によるもの。試験期間中の血糖値の変化は長期転帰に影響せず。

—MRC hypertension trial in older adults試験の長期追跡(試験終了後さらに20年)結果
MRC Hypertension trial in older adults
高齢者高血圧において,カリウム保持性利尿薬(hydrochlorothiazide)とβ遮断薬(atenolol)の脳卒中,冠動脈疾患および死亡に対する効果を比較したプラセボ対照ランダム化比較試験。英国のMedical Research Councilが1982年から実施している。1992年に,降圧治療(利尿薬群+β遮断薬)は高齢者高血圧に有用だが,利尿薬は脳卒中と冠動脈疾患を有意に抑制した一方,β遮断薬による有意なイベント抑制は認められないことが報告された。 →参照
背景・目的 MRC Hypertension trial in older adults本試験(平均追跡期間5.8年)に参加した高齢高血圧患者を長期追跡し,20年後も降圧治療の有効性が持続しているか,また追跡期間中の血糖値の変化が転帰に影響を及ぼすかを評価した。
エンドポイントは全死亡。
方法 カリウム保持性利尿薬hydrochlorothiazide 25mg+amiloride 2.5mg群 vs β遮断薬atenolol 50mg投与後100mg群 vs プラセボ群。
試験終了時の生存例を20年間追跡(1990~2010年)。追跡データを欠測した360例を除き,3,420例を解析。1年目,2年目に測定した血糖値が予後に及ぼす影響も評価。
結果 [死亡]
長期追跡中の死亡は2,906例。
20年後も,利尿薬群はプラセボ群にくらべ死亡リスクを有意に抑制。
試験終了時:ハザード比0.66,95%信頼区間0.46-0.93。
長期追跡後:0.90,0.83-0.97。
β遮断薬は本試験終了時と同様,20年後も有意な死亡抑制効果を示さず。

[血糖値の影響]
血糖値の増加は予後に影響を及ぼさなかった。

abstract No 436
Long-term follow-up of MRC hypertension trial in older adults and lack of impact of glycaemic change on outcomes
presenter:Kennedy Cruickshank ( Kings College, UK )
UP
ASCOT Anglo-Scandinavian Cardiac Outcomes Trial
冠動脈疾患(CAD)予測生化学マーカー
アポリポ蛋白B,NT-proBNPは独立してCADを強く予測する。

—ASCOT試験コホート内症例対照研究結果
ASCOT試験
心血管イベントの危険因子を3つ以上保有し,総コレステロール値が平均値以下の高血圧患者において,冠動脈疾患の一次予防効果を,長時間作用型Ca拮抗薬amlodipineベースの降圧療法(+ACE阻害薬perindopril:Am(+P)群)とβ遮断薬atenololベースの従来の降圧療法(+サイアザイド系利尿薬bendroflumethiazide:At(+T)群)で比較するPROBE試験。
ASCOTは本試験(ASCOT-BPLA)と脂質低下試験(ASCOT-LLA)の2試験からなる2×2 factorial試験。2005年に,Am(+P)群はAt(+T)群よりも心血管イベント抑制効果に優れることが発表された。 →参照
背景・目的 古典的リスク因子に新しいバイオマーカーを加えることで,冠動脈疾患(CAD)リスクの予測能が向上するかを検討する。
方法 ASCOT試験参加者から,致死的CAD,症候性非致死的心筋梗塞(MI),血行再建術再施行例(症例:273例)と,それらに年齢,性別,試験登録時期が一致する対照(563例)を抽出。スタチン使用者は除外。
11種類のマーカー(脂質:総コレステロール[TC],HDL-C,LDL-C,アポリポ蛋白A1[ApoA1],ApoB,炎症:CRP,monocyte chemotactic protein-1,オステオポンチン,オステオプロテジェリン,心機能:NT-proBNP,腎機能:シスタチンC)のCADリスク予測能を評価。
■患者背景:年齢63歳,男性87%,BMI 29kg/m²,現喫煙(症例24.2%,対照21.3%),糖尿病(30.8%,25.2%),収縮期血圧(163.1 mmHg,160.0mmHg;P=0.012),クレアチニン(103.5 mmol/L,99.5mmol/L;P=0.002)。
結果 CADと有意に関連したのは,NT-proBNP(1SD増加の調整オッズ比1.42,P<0.0001),ApoB(1.30,P=0.001),CRP(1.27,P=0.004),LDL-C(1.23,P=0.02)。
古典的危険因子に脂質(TC+HDL-C)+NT-proBNPを加えると,ROC曲線下面積は0.5952→0.6381に改善(net reclassification improvement[NRI]22.0%),脂質+ApoBを加えると0.6314に改善した(NPI 22.3%)。
abstract No 437
Multiple biomarkers and improvement in the prediction of CHD outcome: Anglo-Scandinavian Cardiac Outcome Trial (ASCOT) nested case-control study
presenter:Peter Sever ( Imperial College London, UK )
UP
Blood pressure treatment in patients with diabetes mellitus – a systematic review and meta-analysis
糖尿病患者における降圧治療
降圧治療の重要性を確認。ただし,収縮期血圧<130mmHgへの降圧は脳卒中を抑制するものの,心リスクが増大する。

—システマティックレビューとメタ解析
背景・目的 糖尿病患者では目標血圧<130/80mmHgの降圧治療が推奨されているが,最近の研究結果からこの考え方に疑問の声があがっている。降圧治療が糖尿病患者の予後に及ぼす影響を評価するため,ランダム化比較試験(RCT)のメタアナリシスを実施した。
方法 対象は,糖尿病患者≧100例において降圧治療の有効性を評価した≧1年のRCT 40試験。 厳格な降圧を行った試験は,収縮期血圧(SBP)<130mmHg,<140mmHg別の解析も実施。
結果 [降圧治療]
降圧治療により全死亡(リスク比0.91,95%信頼区間0.85-0.97),心筋梗塞(MI)(0.86,0.79-0.94),脳卒中(0.85,0.77-0.94),うっ血性心不全(CHF)(0.83,0.75-0.92),末期腎疾患(0.87,0.76-0.99)は有意に抑制されたが,心血管死,切断,視力喪失は抑制されず。

[厳格な降圧]
SBP<140mmHgでは,全死亡,MI,脳卒中リスクが有意に低下。一方,SBP<130mmHgでは,脳卒中リスクは有意に低下したが,心血管死とMIは増加する可能性が示された。
<130mmHgへの降圧では,200例を治療して脳卒中2例を予防できるが,心血管死,MIがそれぞれ1例発生する可能性がある。

abstract No 439
Blood pressure treatment in patients with diabetes mellitus – a systematic review and meta-analysis
presenter:Mattias Brunstrom ( Bo Carlberg Umea University, Sweden )
UP
PAMELA  Pressioni Arteriose Monitorate E Loro Associazion Study
白衣高血圧-“true”と“partial”,そのリスク
“partial”白衣高血圧は正常血圧にくらべ心血管疾患・全死亡リスクが有意に高いが,“true”白衣高血圧のリスクは正常血圧と同等。しかし,10年後に高血圧を発症するリスクはいずれも高い。

—PAMELA試験の16年追跡結果
PAMELA研究
イタリア・モンツァ市の25~74歳の一般住民3,200人において,24時間/家庭/診察室血圧と臓器障害/代謝変化の関係を調査するコホート研究。1990年から実施されており,これまでに24時間/家庭/診察室血圧の予後予測能や,それぞれの血圧を測定することで発見される白衣高血圧,仮面高血圧と予後との関連など多くの報告がなされている。(High Blood Press Cardiovasc Prev. 2007; 14: 83-88
背景・目的 白衣高血圧の予後規定因子としての重要性を検証する。
エンドポイントは心血管死と全死亡。
方法 対象は2,051人。
1991-’93年(第1回),2001-’03年(第2回)に診察室・家庭・24時間自由行動下血圧を測定し,16年間(2008年9月まで)追跡。
3種類の血圧がすべて正常の人を正常血圧者(NT),すべて上昇している人を高血圧(HT),診察室血圧が高い白衣高血圧(WCH)のうち,家庭・24時間血圧のどちらか片方が正常の人をpartial WCH,ともに正常の人をtrue WCHに分類し,予後との関係を評価。
結果 WCHは391例(24.6%),true WCHは164例(41.9%),partial WCHは227例(58.1%)。

[WCH vs NT]
追跡期間中の全死亡は242例,うち心血管死は77例。
WCHはNTにくらべて全死亡(調整後ハザード比1.50,95%信頼区間1.03-2.18),心血管死(2.04,0.87-4.78)のリスクが有意に高かった。

[true vs partial WCH]
partial WCHはNTにくらべ全死亡(1.58,1.05-2.38),心血管死(2.76,1.16-6.59)のリスクが有意に高かったが,true WCHでは有意な上昇を認めなかった。
10年後の高血圧発症リスクは,true WCH(調整後相対リスク2.91,1.99-4.26),partial WCH(2.84, 2.00-4.02)ともに高かった。

abstract No 443
Prognostic value of ‘partial’ and ‘true’ white coat hypertension: Data from 16 year follow-up in the pamela population
presenter:Gianmaria Brambilla ( Clinica Medica, Italy )
UP

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